ファンタジックな世界観をリアルに表現したい
依頼があった庭先にある楢(ナラ)の木。
コミュニケーションをとれるくらいの高さにツリーデッキを作り、その上部にツリーハウスをつくる予定でしたが、川沿いに藪と弦で隠れた栗の木を見つけました。
捻じれて枝が分かれた栗の木はまさに初めて描いたイラストの理想の木に近く初めて見たときは身震いしました。
アイアンの手すりは工場で図面通りには作れないので、ここに万力を設置して鋼材を手で曲げて木に合わせながら現場作業で少しずつ作っていくのですごく時間がかかります。
デッキ以外はすべて自分で作ったので、楽しかったけどとてもハードでした。
でも夢が形になってよかったです。
土台とデッキを貼るまではツリークライミングができ高所伐採ができるので、樹上伐採のスペシャリスト4人に手伝ってもらいました。
そのあとは材料を上げるのも全部ひとりで作っていきます。
デッキを固定するボルトは仲間が作った試作品を受け継ぎ、改良したものを図面に起こし、金物屋さんに発注してオリジナルで作ったものです。
2トンまでは吊り上げることができるので軽トラックくらいは吊れ下がっても大丈夫です。
実際にリアルに夢の国をつくりたい、そういう世界観をつくりたいんです。
ファンタジーな世界を表現したいんですね。
ものをつくりたいとかツリーハウスをつくりたいというよりもファンタジックな世界をかたちにしたいという想いがあり、それができたらいいなと思っています。